藤井六冠は5月28日に行われた叡王戦五番勝負の第4局で、「千日手」による仕切り直しを2回経た末、見事にタイトルを守りきりました。彼の師匠である杉本昌隆八段もその様子を見守っていました。
藤井六冠自身は、この叡王戦について「かなりの困難だった」と語っています。挑戦者だった菅井竜也八段（31）の振り飛車という策略に翻弄され、藤井叡王にとっては新たなタイプの挑戦者との対決でした。
第2局では完全に敗れたという事実もありました。一方的に藤井叡王が打ち負かされるというシーンは、彼がまだまだ成長の余地を秘めていることを示していました。
しかし、それにも関わらずタイトルを防衛したというのは、藤井六冠がさらに進化を遂げている証でしょうか？
確かにそう思います。困難な状況に直面しながらも最終的に見事な勝利を手に入れた藤井叡王は、これまで以上に成長していることを感じさせました。これからさらに彼の成長が期待できると思います。
